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「白い食」と「緑の食」―――モンゴル語におけるベジタリアンとビーガンの概念

 ベジタリアンとビーガンをどのような言葉で表現するかは文化によって異なるが、中でも興味深い特徴を持つのはモンゴル語である。
 モンゴル語でベジタリアンは「白い食事を食べる人」、ビーガンは「緑の食事を食べる人」と言い表す。

цагаан хоолтон

近似発音:ツァガーン・ホーストン

対応する日本語:ベジタリアン

言葉の構成:

цагаанхоолтон
食べる人

ногоон хоолтон

近似発音:ノゴーン・ホーストン

対応する日本語:ビーガン

言葉の構成:

ногоонхоолтон
食べる人

※ モンゴル語の л は、アルファベットの L と異なる独特な発音である。

 これらはそれぞれ、цагаан хоол(白い食=ベジタリアン食)、ногоон хоол(緑の食=ビーガン食)に対応する。
 ベジタリアニズムとビーガニズムはそれぞれцагаан хоолны дэглэм(白食主義)、ногоон хоолны дэглэм(緑食主義)という。

なぜ「白い食」なのか

 ベジタリアンがцагаан хоолтон(白い食事を食べる人)と表現される理由については、白が清浄さを表すからという説と、乳製品をとる人だからという説がある。

ビーガンを表す言葉

 ビーガンは発音表記でвеганと言い表すことも多い。観察した限り、ногоон хоолтон(緑の食事を食べる人)は食に注目した表現という意味合いが強いように感じられる。
 ビーガンを表すногоон хоолтонは、 ビーガニズムの概念がモンゴルに普及したのち、цагаан хоолтонから派生した新しい表現と思われるが、この点について確証を得るにはさらなる調査を要する。

 モンゴルのビーガン団体として、例えばVegan Mongoliaがある。「ногоон хоолтон」という表現も同団体のウェブサイトで発見した。


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