《交界の羅針盤》の記事一覧と記事の冒頭では、そこで議論されている存在者たちの関係をグリフ(図像)と関係式によって表現します。これは単なる装飾ではなく、議論のエッセンスを視覚的・論理的に表した内容要約です。
本ページでは、このグリフと関係式の基本構造を解説し、各記号の意味を一覧形式で示します。
基本構造
この記譜法では、存在者と演算子を組み合わせることで関係を示し、それがどの視点から捉えられているかを併せて可視化します。これらはグリフの組み合わせと関係式(簡潔な記号表記)という二つの形式で表されます。
グリフと関係式は以下の要素から構成されます。
- 存在者(アクター)
- 関係(演算子)
- 視点
基本形は次のようになります。
A 演算子 B _視点
例:




H *> A_W
意味:
人間が動物を抑圧する関係。
それを西洋的な視点から捉えた議論。
このようなグリフと関係式は、各記事の主題となる関係構造を要約する役割を持ちます。
グリフと記号表現の一覧
存在者(アクター)
存在者は、関係に関与する主体や構造を示します。
動物に関しては、種の多様性・非均質性を示すために、あえて二種類のグリフを用いています。

A:動物1

A:動物2

P:植物

M:微生物

H:人間

MIX:動物と人間

T:技術・機械

S:システム・構造

E:地球・生態系
演算子(関係)
演算子は、存在者間の関係や作用の性質を示します。

*>:抑圧

!>:抵抗

&>:連帯

□>:不可視化

⊃:包摂

><:対立

∞:共生・相互依存

⌒:ケア

⇄:越境・変容
視点
関係は常に特定の視点から観察されます。
ここでは試験的に、西洋や主流に属する視点と、そこに含まれない視点、およびその中間にあたる混交的視点(先住民のアイデンティティを持ちつつ、西洋的な枠組みを用いる視点など)の3種を区別しています。

W:西洋的・主流的視点

NW:非西洋的・先住民的視点

HYB:混交的視点
読み方の例
例1:




H !> S_W
人間がシステムに抵抗する関係。
それを西洋の視点からみた議論。
例2:




P ∞ A_NW
植物と動物の共生関係。
それを非西洋の視点からみた議論。
例3:




T ⊃ M_HYB
技術が微生物を包摂する関係。
それを混交的な視点からみた議論。
関係式の複数表記
一つの記事には複数の関係要素が含まれることがあります。その場合、関係式もそれに対応して複数表記されます。
例:
{H &> A, MIX !> S}_HYB
人間が動物に連帯する。
人間と動物がシステムに抵抗する。
それを混交的な視点から見た議論。
各記事のグリフはこのうち、最も重要な関係式を図像化します。
拡張について
この記譜法は完成された体系ではなく、拡張を想定しています。分析対象の拡大や理論的必要に応じ、新しい存在者や演算子、および表現形式を加えていくことになるでしょう。
ここに欠けていると思われる要素を発見した方は、ぜひお知らせください。
