人間以上の視点から捉え直す資本主義

 資本主義については従来、資本家が労働者を雇って搾取する構造に光が当てられてきた。
 資本は労働者を搾取しつつ消費者に商品を供給する。
 消費者は商品の需要を生み、資本による生産を促す。
 そしてその生産・流通・消費過程は環境汚染を引き起こす。

 しかし、この見方はいささか単純すぎる。資本に接収され搾取されるのは人間労働者だけではない。
 実際の資本主義は、人間も人間以外の生きものも自然そのものをも接収し、搾取する。そしてその生産から消費に至る過程は、さまざまな廃棄物や汚染物質の排出を通し、あらゆる生きものたちの生息環境を損なっていく。
 資本主義の問題を実寸大で捉え、解決していくには、人間の利害だけに囚われない視点、人間以上の視点が必要となる。


本資料は《交界の羅針盤》案内人・井上太一による独自整理である。
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